Mother's Dream Diary
キルトショップマザーズドリームオーナー宮地静の日々の日記
2021'08.29 (Sun)
パッチワーク おすすめ印付けツール
ということで、2008年に書いたブログをもとに今の私は?という感じで書いてみました。
13年前の記事もぜひ読んでみてください。
こちらから。
今回のテーマはパッチワークの時の印付けです。
印付けとは、生地にいろいろな印をつけるという意味もありますが、一般的には生地の上に型紙を置いて型紙の周りをぐるりと線を引くことです。
2008年の過去記事では、チャコパー、ボールペン、カリスマペンシルなどをおすすめしていますが、13年後の今ではボールペンを使うことはなくなり、その代わりに愛用しているのがフリクションペンです。
ご存じ消しゴムのようなものがついていて、それでこすれば摩擦熱で消えるという画期的なペンですが、もちろん生地をこすって消すということはありませんね。
消すときは、ドライヤーを使ったり、アイロンを少し離して熱をあてたりして消しています。
何といっても滑りがいいですし、細く正確に線が引けます。
私のような先染めチェックに線を引くときは、本当に便利です。
ただし、消えてもらっては困るところも簡単に消えてしまうという困った点もありますが、その時は気長に引き直しましょう。
チャコパーは相合わらず健在です。
さらに進化して、細書き用とかアーティストという高級タイプも出てきていますね。
こちらがそれです。
芯が固く、かなり細い線がひけますが、先染めチェックではすべりが悪く、ちょっとこするように引かないといけないです。
チャコパーの細書き用でキルトラインをひいたところ。
印付けにはもちろん、キルトラインを引くのにも最適です。
私は結局茶色とブルーの細書きと太書きを使い分けしています。
チャコパーはほんとにすぐれものですが、お日様にあたるところで長期間保存していると、消したはずの線がよみがえってきて、もう決して消えることはないということです。
これにはほんとに困ります。
茶色の方がこうなることが多いです。
ブルーは私が知る限り、まずありません。
どうしても消えない時の荒治療をこっそりと。
ハイターを水で薄めて、それで線をなぞると十数年以上も前に書いた線で消えなくなって変質しものが、なんと消えるんですよ。
ただ気を付けないといけないのは、線のまわりの生地の色も消えるとか、薄くなるということ。
くれぐれも自己責任でやってみてください。
先染めチェックを中心に使っているので、カリスマペンシルとかのいわゆる鉛筆類を使うことは全くなくなりました。
鉛筆だとどうしてもすべりが悪くなるのできれいに引けませんね。
というわけで、13年後の今おすすめは、チャコパー、フリクションボールペンでした~。
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2009'06.05 (Fri)
フリーザーペーパー大好き!
さて、私が大好きなアップリケについてなんですが、いろんなやりかたがあると思いますが、そんな中で私は、フリーザーペーパーとメッシュパターンシート派です。
この白い紙がフリーザーペーパー。
もともとはアメリカ人が冷凍食品を解凍するときに使っていたとかいなかったとか・・・
要は片面に接着のりがついている白い紙です。
まず、型紙を用意して出来上がった土台にチャコパーでぐるりと描いておきます。
この時、大きな図案なんかだど先ほど紹介したメッシュパターンシートで写したりするんですが、この程度の小さなものなら型紙でぐるり・・・でいいと思います。
同様にフリーザーペーパーにも写しておきます。
これは必要枚数用意すると、作業が早くすみます。
写した図案を実線で切り、アップリケ布の上に置いてアイロンをあてます。
つるつるの面がのりがついている方ですから、間違えないようにね。(間違えると悲惨なことに・・・)
アイロンでしっかり接着したら、縫い代を付けてカット。
この時の縫い代幅はだいたい5ミリぐらいです。
カーブには切り込みをお忘れなく。
いよいよアップリケですが、先に写しておいた図案の上にこのフリーザーペーパーのついた葉っぱをのせてスタートです。
丸いものなら簡単なんですが、葉っぱは先がとんがってるのでちょっと大変かもね。
一度にまつろうとしないで、写真のように3回に分けて縫い代をたたみながらまつっていきます。
まつり方についてですが、皆さん結構細かすぎるんですよね。
アップリケのかわいいところはぷっくりしてるところなんで、あまりに細かい目でまつっていくと生地が抑えられすぎてふっくらしないんです。
それと、奥たてまつりがベストだとは思いますが、先染めでやる時はたてまつりでも十分だと思います。
先染めは糸を引いた時に生地の中にうもれちゃいますからね。
ただ、プリントの時は奥たてまつりに限ると思います。
生地にハリがあって、糸がしずんでくれないんです。
私は心に余裕がある時は、先染めでも奥たてまつりかな。
それどころじゃないときは、ふつうにたてまつりでガンガンいきます。
くれぐれも、プリントは要注意

フリーザーペーパーもはがれやすいしね。
そうそう、このフリーザーペーパー2~3回は接着力があるんで使えます。
一周できたら、そっと紙をはがします。
そのときの瞬間がまたたまらないんですよ。
きれいにふっくら

フリーザーペーパーのいいところは、やっぱりその仕上がりの風合いかな。
親指でまちばりの代わりに抑えながらまつっていくんですが、ずれないようにしっかり押さえます。
その時、紙の端から0.5ミリほど生地がはみでるんですね。
そこをすくってまつるんです。
つまり、あそびの0.5ミリみたいな・・・
そのおかげでふっくらもっこり仕上がり、おとしキルト入れた時もあそびがあるからさらに盛り上がるんだと思います。
なんだかマニアックになってきました。
知らない人が読んだら、遊びだとか盛り上がるとか、ふっくらもっこりだとか、このおばさんおかしいんとちゃうか・・・なんて感じですね。
ま、とにかくこのフリーザーペーパーはいいですよ。
ひと手間かかるけど、それだけのことはあると思う。
さて、このお花すっかりお気に入りで1日1個は増殖中です。
色々アイデアもわいてきました。
結構布消費するし、残布整理にもなるような、ならないような・・・
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2009'03.20 (Fri)
シンブルについて
昨日クロバーさんがお店に見えまして、いろいろ便利なツールを紹介してくれました。
そんな中で、ちょっと気に入ったシンブルがあったので、今日はシンブルについて書いてみます。
シンブル・・・まぁいわゆる指抜きのことなんですが、皆さん大体シンブル使っていますか

私はシンブルなしではキルティングはできない人なんですが、人によっては苦手なんでシンブルなしでキルティングする人もいますね。
これが、今私が愛用しているシンブルです。
黒い革の方を右手中指に、金属の方を左手中指にはめていつもキルティングしています。
最初のうちは慣れなくて、付けてははずし、また付けてははずし・・・
でも私にとって、シンブルとフープはあこがれだったんですね。
この二つを使いこなしてこそ本物のキルター(なんてこととは決してないんですが)、器用に使いこなしている人をみると、カッコ良く見えました。
何度も挫折を繰り返し、やっと無しではできないほどになりました。
無しでも確かにできるんですが、痛くないですか

右の中指は針のお尻を押してやって針が進むのを助けてやるのに便利なんですね。
左の中指はぶすっと針が分厚い3層の生地と綿を通過する時にしっかり受け止めるのに必要なんです。
これがないと、針が指にささります。
痛いです。
痛いとこわくて、思いっきりさせないんですね。
針がカチッと金属に当たったのを感じたら、進行方向に左手中指を送ってやるといいですよ。
同時に針が起き上がって、次に進むのを助けてやります。
シンブルとフープってのは、いくら文字で書いても言葉で説明してもなかなかわからないものです。
いろんな形のがあるし、指にはめた時の感覚は人によって違うし、とにかくあれこれためしてみて、あきらめないで、自分にあったものを早く見つけることです。
1日30分でもシンブルをはめてキルティングをする練習をしてみてください。
私にもできたんですから、絶対そのうちできますよ。
たまにシンブルなしでも神業のようなきれいなキルティングする方がみえますが、それはやっぱり少数派だと思います。
大体痛いの嫌じゃないですか~

昨日紹介してもらった3種類のシンブルです。
左のは右手中指にはめる革のタイプ。
すごいフィット感です。
このタイプは革のつなぎ目に糸が引っ掛かることが多くてイライラさせます。
これはどうでしょう。
それと革は使い込んでいるうちに伸びてきて、指から抜けやすくなってくるんですね。
必死に集中してキルティングしている時に、すぽっと抜けるほど腹立つことはないですから、サイズはきついめを選ぶのもいいかも・・・
私はゆるくなってきたら、輪ゴムでしばって使います。
真ん中のはいわゆるお裁縫の指抜きの革バージョンですね。
これはね~私実は使えないんですわ

金属の指輪タイプもね、針が折れるし、金属の穴に針のお尻がちゃんとはまらないんですね。
これは革のタイプだからその心配はなさそうだけど、ま、ちょっと無理かな、私には。
右のピンクのゴム付きシンブル、これまたはめた時のフィット感がなかなかのもんで、指先にもちゃんとゴムが当たるように内側も全部ゴムになっています。
指を振っても落ちないし、これちょっと気に入りました。
色もかわいいしね。
ツールは日々進化しています。
長く愛用できるものと早く出会えることが、上達の秘訣かな。
原始人のようにツールにたよらず作品作りを続けていくのもいいけど、やっぱり綺麗でスピーディーな仕上がりにはこういうツールを使いこなすことが大事な鍵を握っていると思います。
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2008'09.17 (Wed)
針について
私は4種類の針を使い分けてパッチワークをしています。 まずピースワーク用とキルティング用。
クロバーさんの「キルティング針ーQ」 NO.8 長さ28.6ミリ
私はこの針1本でピースワークもキルティングもやっちゃいます。
もともと短い針でのキルティングが苦手なんで、これぐらいの長さがちょうどいいんです。
縫いやすさを追求した結果、あえてメッキをしないで針軸にそって研磨仕上げをしてあるせいか、とにかく縫いやすいです。
これ使うと他使えないほどお気に入りです。
長さは他に2種類(24.4ミリ 27ミリ)あるからいろいろ試してみたら
お次はアップリケとか仕上げ用の針。
同じくクロバーさんの「ピーシング針Q」 (長)39.4ミリ
私の作品には細かいアップリケが多いんですが、アップリケをきれいにするには長くて細い針が必要です。
いわゆる4の3とかいう針なんですが、私は縫いやすさからこの針をアップリケ用に愛用しています。
あと、バイヤステープでパイピングしたり、バッグの仕上げを手で返し縫いしたりする時にもすごく使いやすいです。
こういう長くて細い針は仕上げには絶対必要です。 まち針について。
まち針は長いのが好きです。
ちなみにこれはチューコーさんのオリジナルで長さ48ミリ。
ピースワークの時には長くてやや邪魔になるけど、まち針まで使い分けるのは面倒くさいんでこれでやっちゃいます。
シャープな針先で布通りが抜群です。
大切なのは頭がアイロンの熱にも安心なガラス製ってこと。 最後に刺繍針です。
私の作品では刺繍もよく使われるので必需品です。
しかも私はこの針でしつけもかけます。
糸を通す穴が縦にあいていて、長さ5センチぐらいの物が使いやすいかな。
最後に針は折れたり曲がったりするもの。
曲った針でキルティングしてると針目も曲りがちです。
こまめにとりかえるようにしましょう。
私の愛用しているピンクッションです。
6センチ四方の中にエイトポイントスターを縫いました。
かわいいんですが、たまにピンクッションをもみもみして中に入り込んだままになっている針をおし出さないといけないのが、たまにキズ~
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2008'07.12 (Sat)
パッチワークの印つけにはなんと・・・
新カテゴリー「お気に入りツール」を作りました。
日ごろ私が愛用しているパッチワークのツールをあれこれ紹介していきたいと思います。
私の作品作りのモットーは「簡単でかわいい

かわいいものをできるだけ簡単に作るには、やっぱり便利なツールの力が必要なのです。
原始的な作り方を追求するのもマニアックでいいとは思いますが、なんせ時間がないのです。
作りたいものがいっぱいあるのです。
便利なツールをいろいろ使って死ぬまでにベッドカバー何枚作れるか・・・にぜひ挑戦してみてください

さて、1回目の今日は「印つけ」についてです。
皆さんは生地に型紙をぐるりとしるしをつける時に、何で書いていますか

実は私はここだけの話ですがボールペンなんです。
これは思い起こせば7~8年ほど前に名古屋の某デパートに初めて出店した時に、となりのブースにいた大先輩がボールペンで印つけをされてるのを見てびっくりして思わず聞いたのが最初です。
それまでは教科書通り2Bの鉛筆の芯をとんがらかせて書いていました。
もちろんそれでもいいのですが、先染めチェックをメインに作品作りをしている私には、鉛筆ではどうしてもすべりが悪くて書きにくかったり、生地が黒ずんだり、鉛筆の先がすぐ丸くなったり・・・
思い切ってボールペンに変えてからそれらの問題はすっかり解決

とにかく先染めでもすべりがよくひっかからないんです。
ただなんと言ってもボールペンです。
書き間違ったら消えません。
それと昔のボールペンは結構インクもれがあって、生地を汚してしまうことがありました。
そういうマイナス点もあることを覚悟して、是非一度使ってみてください。
なお今のボールペンはジェルタイプでインク漏れもなく、芯の細いのがいろいろあります。
ちなみに私が愛用しているのはuniの0.38です。
本当に細い線が力をぬいてすっと書けますので、おすすめの1本です。
ただしくれぐれもホワイトキルトを作る時なんかには保証がありませんからおやめになったほうがいいと思います。
次はキルトラインをひいたり、出来上がり線をひいたり、要するに生地の表側に印をつける時に使うペン。
ご存じチャコペーパー(株)のチャコパーです。
もうこれなしでは私は作品作りを続けていけないほど依存しているスグレモンだと思います。
生地の表側に書くわけですから、あとから水で消えるか、時間がたって自然に消えないといけません。
そういうペンはいろいろ出ていますがやっぱりこれが一番好きです。
先は少々太めですから、定規に接したところをキルティングしないと正確な線とはいえません。
これは本当に出番が多いです。
ただ印つけにも使う人もいますが、それはちょっとお薦めできませんね。
先ほどもふれましたが、ペンの先が太いのです。
ピースワークは正確さが命ですから、より細いボールペンがいいでしょう。
ただしこれも万能・完璧ではありません。
たまに生地によっては(なぜか茶色のプリントと相性が悪いよう・・・)、水でも消えない時があります。
すこし黄色く残るんです。
それと、力をいれすぎないこと。
ボールペンにしても、チャコパーにしても、ごしごしと書いてはいけません。
すっと力をぬいて書いてくださいね。
チャコパーの色は茶、水色の他にピンクや黄色もありますが、茶と水色の2本で十分でしょう。
ボールペンとチャコパー、本当にこれがなかったら、、、と思うほど愛用しています。
最近人気のご存じカリスマペンシル。
要するにパッチワーク用シャーペンですね。
私はほとんど使ったことがないので、あまりコメントできないのですが、鉛筆派の人にはいちいち心を削らなくてもいいようなんで便利かもしれませんね。
替え芯も別売りであります。
マザーズドリームでは黒、黄、白をいれています。
いずれにしろ、印つけは正確であることが1番

何百枚もピースワークして作る大作なんかだと、1枚つなげるのに1ミリ狂っていたとして、100枚全部つないだら・・・
な~んて考えると大変なことになっちゃいます。
パッチワークの基本の基本はピースワーク!
皆さんも自分に合ったツールをさがして、簡単で楽しいパッチワークを目指してくださいね。
なおここで紹介したツールはマザーズドリームの通販でもお買い上げいただけますので、(ボールペンを除く。ボールペンは文房具屋さんでどうぞ。100均でもあるよ。) くわしくはショッピングをごらんください。
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